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執筆者の写真Discover Walks

「元に戻る」=脱サスティナブル?

 暦は夏へ移ろい、GWも終わりました。この間、お休みだった方もお仕事だった方も、有意義な時間をお過ごしになったことでしょう。  ここ最近の様相は正直「残念」でしかありません。確かに、様々なプレイヤーによる新しくも本質的な潮流は各地にたくさん有ります。…ですが他方、マクロで俯瞰すると、肝心の本流は従来のツーリズムに”先祖返り”してしまっているように私の目には映っています。  市場規模が大きく、資源も多様な日本では、ツーリズムのカタチやスタイルも多種多様になることは承知しています。一つの価値観で括れない、一つのアプローチでは用をなさない、ことも当然です。が、しかし…。   Discover Walksは「非日常」ではなく「その地の日常」に核心的な価値を置いています。その地の自然がベースとなって築かれてきたその地の暮らし。そこには気の遠くなるような歳月、智恵を絞り汗を流してその地の自然と織り合ってきた人々の営みが積み重なっています。

 確かに、日常=普段の姿=普通=地味、です。でも、Discover Walksはそこに本質的な価値が有ると考えています。  Discover WalksがGWやお盆、年末年始、などのいわゆる「かきいれどき」にガイドツアーをお引き受けしない理由は、オーナーの私が「混雑大キライ!」であることも一つの要素です(苦笑)が、理由の柱は「その地の日常を体感できない、その地が醸す本来の価値を感じ難い」からです。


 希少な自然や顕著で普遍的な価値を有する文化資産ではなくても、特定の時期に集中して多く方々が訪れると、必ず大きな負荷がかかります。それは地域で暮らす方々の生活にも及びます。  旅人が訪れることで、その地の日常を害し、本来有する価値=魅力を損なわせてしまう。  それは本末転倒。とても悲しいことです。  Discover Walksはツーリズム事業者である前に、ひとりの旅人として、地球環境やその地の自然だけではなく、その地の人々の営み(歴史、民俗、文化などなどを含む)を尊重する責任ある態度で旅を続けたい…と思っています。  それこそが、上っ面ではない本質的なサスティナブルでありレスポンシブルな姿勢だと信じています。

もっと深く、旅をする。この径のむこう、へ。

Discover Walks

亀津淳司

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